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Concept
自然(神)が創りだした究極の美、“人体”。“人体”に「意志」が宿り「性格」が芽生えるとそれは“人間”となる。“人間”となった“人体”は知恵を持ち、哲学を持って自立する。しかし「意志」を持たない“人体”にも哲学は内在する。そして“人間”となった“人体”はその高度に発達した知能ゆえしばしば破壊的な醜さを露呈する。 一切の虚飾を取り去った人間の肉体の美しさ、緊張感、エロティシズム、また美しいだけではない、いつかは滅んで消えていく宿命の肉体のはかなさを感じていただきたい。
作品タイトル
『時の巡礼』
人間とは何か
人間は何をして来て
そして今何をしているのか
その人間の悲しき業を
一身に背負い
時空を超えて終わりの無い
贖罪の旅を続ける
異形の巡礼者達
翼が折れ身が焼かれようとも
その旅は終わらない
永遠に・・・
Concept
白頭鷲:大空の王者・勇猛・威厳・正義・誇り・力
梟 :森の哲学者・知恵・神(アイヌ信仰)・神秘
人間の文化と知恵は両刃の剣。
その発展はヒトを豊かにしてきたが、反面主たるもの(自然・宇宙・自分自身)に破壊的なダメージも与えてきた。このままでは確実にその禍は自身に返ってくることになる。そんな人間の悲しき業という罪を一身に背負い贖罪の旅を続ける巡礼者を、梟と白頭鷲の姿を借りて体現しました。